植物

植物は正確で良い。

種が土に埋められて、適度な日光や水分や気温があれば種皮をひとりでに破って発芽してめくめくと育つ。日光や水分や気温やその他植物を取り巻く環境がそれ自身に合わなければ上手く育たない。それだけのこと。自然の物の、そういう機械的な面に惹かれる。植物の生命力だとか不思議を知るよりも。

人間も植物みたいに正確になればいいのに。休息が足りないなら労働は出来ない。睡眠が足りないなら活動は出来ない。好きならば好き、嫌いならば嫌い。それだけのこと。って。柔軟性は人間の強さなのか弱さなのか分からないね。

でも人体は奇跡みたいな正確さがあるから良いと思います。アポトーシスを知った時にはドキドキした。設計者は居ないのに、ちゃんとプログラミングされてるの?何て格好良い。

 

春の寒さが終わった辺りから花と野菜を少し育てていて(枯らす天才の割には頑張っている)、その中で思ったこと等でした。ホームセンターで心細そうにしていた野菜の苗を、用意したプランターに植えると根を張ってどんどん伸びてくれて嬉しかった。わんちゃんみたい。ペットショップで運命的に出会って家に連れて帰ると、最初は不安そうにしていたのが段々懐いてくれた感じ。(経験はなし)

花は種から。種売り場は用がなくても良く見てしまうくらい心が躍る!あの堅い種皮を破って淡々と出てくる芽たちには愛しさしか感じない。出来ることなら定点カメラになって一日中成長を見ていたいと思った。

何にせよ植物は良い。